◆ 2005年にラムサール条約登録湿地に登録
濤沸湖の周囲約27.3㎞の湖岸にはヨシ原が主体の低層湿原が広がり、2005年には渡り鳥の飛来地として国際的な重要な湿地として「ラムサール条約」に登録されました。湖を囲む林や隣接する小清水原生花園など、湖周辺の豊かな自然環境には年間を通して約250種類の鳥が訪れます。(ヨシ原は野鳥たちの憩いの場所:写真はタンチョウ)
◆ 気軽に立ち寄れる野鳥観察スポット「平和橋」
東西に細長い形をした濤沸湖には、いつくか野鳥観察スポットがあります。渡り鳥を気軽に見ることができるのは、東側の平和橋と西側の水鳥・湿地センターです。 国道244号から「道の駅 はなやか小清水」手前で右折し(※網走方面から来た場合)、道道467号を進むと濤沸湖のくびれた部分にかかる橋が平和橋です。駐車帯も設けられています。濤沸湖は平均水深が1.1mの浅い湖であり、12月頃から2月にかけて全面結氷します(年によって若干異なります)。3月の中旬頃から、平和橋周辺では少しずつ解氷が進み、カモやガンなどの水鳥が集まり始めます。(写真はオオハクチョウ、ミコアイサ、オナガガモ、キンクロハジロなど。撮影場所:平和橋)
◆ 間近で見られる天然記念物のオオワシやオジロワシ
湖の解氷が進む3月は、北帰行を始めるオジロワシやオオワシを間近で見ることができるチャンスです。(一部のオジロワシは、小清水に夏の間も留まって繁殖しています。)平和橋の街灯にとまるオジロワシ
濤沸湖にたたずむオオワシ。奥は斜里岳(撮影場所:平和橋)
◆ 濤沸湖で羽を休める水鳥たち
渡り鳥たちが通過する春(3月中旬から5月頃)と秋(10月から11月頃)は、野鳥図鑑なみに多種多様な水鳥たちを見ることができます。入れ替わり立ち替わり顔ぶれが変わるので、シーズン中は、ちょくちょくのぞいてみるとニューフェイスに出会えますよ。オナガガモとコガモ
おにぎり頭のホオジロガモ
カワアイサ(※一部は留鳥。)手前で寝ているのはホオジロガモ
別名パンダガモと呼ばれるミコアイサ
オオバン
オカヨシガモ
ナポレオン帽頭のヨシガモ
ヒドリガモ
◆ ついでに畑のガンも探してみよう
濤沸湖でたっぷり水鳥たちを堪能したら、ついでに周辺をドライブしてみましょう。渡りの時期は、天然記念物であるヒシクイなどのガンの群れが畑で採食する姿が見られます。小清水町の春と秋の風物詩といえる風景です。(※農作業や通行の妨げにならないようご注意下さい。また畑や農家敷地への無断立ち入りは厳禁です。)
ヒシクイの群れの中に、よく混ざっているマガン(この写真では、左から4番目)
ヒシクイとシジュカラガン。さて、シジュウカラガンはどれでしょう?
あっという間に終わってしまう渡り鳥の季節。濤沸湖に出かけたら、新たな渡り鳥たちとの出会いがあるかもしれませんよ。(渡り鳥たちをじっくり見るには、双眼鏡か高倍率ズームカメラの持参をお勧めいたします。)
※下記のモニターツアーは終了いたしました。
さて、小清水町観光協会では2018年4月14日(土)にオープンする「小清水ツーリストセンター」のオープニングモニターツアーを開催します。 ツーリストセンターをスポーツバイクで出発し、濤沸湖・平和橋付近で野鳥観察を行うサイクリングとバードウォッチングを組み合わせたツアーです。
約1時間ほどの気軽なツアーになっていますので、ご興味のある方は小清水町観光協会(TEL:0152-67-5120)までお問合せください。